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テスラ株とビットコインの調整が強まっている=ロイター

【ニューヨーク=後藤達也】23日の米株式市場でハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が一時3.9%安と急落した。昨年終盤から株高が続いてきたが、最近の長期金利の上昇を機に将来の収益拡大に慎重な見方も出始めたためだ。午後に下げ幅を縮めたが投資家心理は不安定な状態が続いている。

ナスダック指数の終値は前日比0.5%安の1万3465だった。一時1万3000程度まで値下がりし、12日に付けた史上最高値から7%以上下落した。アップルが一時6%安となったほか、テスラは13%安まで値下がりする場面があった。昼ごろからは急速に下げ幅を縮小し、日中に4%近くも価格が上下した。

調整の起点となったのは米長期金利の上昇だ。経済対策や新型コロナウイルスの感染減少を機に景気回復期待が強まり、米10年債利回りは22日に1.39%と約1年ぶりの高水準となった。景気回復は株価にプラスである一方、「金利上昇は将来の収益を圧迫し、株価が急上昇してきたIT(情報技術)株が調整にさらされている」(米運用大手のティー・ロウ・プライス)。

米ハイテク株は個人投資家の物色対象になりやすく、昨年終盤から売買を伴って株高が進んだ。ナスダック株を組み入れた上場投資信託(ETF)への資金流入も膨らんでいた。運用資産に占める株の比率が高まっていた投資家も増えていたため、株価が急落すると反動で売りが売りを呼ぶ展開となった。

ただ、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が23日の議会証言で強力な金融緩和を続ける姿勢を改めて強調した。長期金利の上昇が一服するとともに、ナスダック株にも再び買いが優勢となる場面もあった。ダウ工業株30種平均は15?高の3万1537?と小幅ながら上昇した。

23日にはビットコインの価格も急落した。イエレン米財務長官が22日に「極めて投機的な資産だ」などと指摘したことで売りが膨らんだ。一時は4万5000ドルを割り込み、半日あまりで1万ドル強も値下がりした。



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