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上図は、私立の2018年度入試について、一般入試とセンター試験利用入試、それぞれの合格率の高い例と低い例を示したものだ。

志願者数と最終合格者数で算出すると、合格率の高い大学でも「12?13%程度」にとどまる。低い大学に至っては、「わずか2?3%の狭き門」と、かつての司法試験並みの厳しさだ。

センター試験利用入試を実施しているのは、2018年度入試で31校中の17校(産業医科大はセンター試験が全員必須)と限定的だ。実施されていても募集人員(合格者数)が少ないため、合格率は「一般入試よりもさらに低下」する。

合格者数の公表が正規合格者のみ(補欠合格者が非公表)の大学もあり、実際の合格率は判明データより高いケースがあるものの、私立の合格が「至難の業」であることに相違はない。

合格には相当な覚悟が必要

医学部受験は全国から集まる強者たちと「しのぎを削る争い」だ。

医学部受験の準備に早すぎるということはまったくない。医師になりたいと思ったら、その日、その瞬間から準備を始めるべきだ。そういった気持ちや努力がないと、データで説明した通り、合格するのは困難だ。

1浪して北海道大学に合格した受験生はこうアドバイスする。

「医学部受験は全国から集まるライバルたちと争う戦い。自由になる時間はすべて勉強に捧げるべきだ」

現役・浪人にかかわらず、実際にこれくらいの「志と覚悟」がないと、医学部には合格できない。今の受験生はついついスマホに手が伸びてしまうのではないか。使用する時間を決めておくなど、まずは「勉強に専念できる環境づくり」が必要だ。

勉強を進めていく際には多くのスランプもあるだろう。模擬試験の成績などでなかなか結果が出ないこともあるだろう。とはいえ、医学部合格のためには、そういった「1つ1つの困難を乗り越えていく」ことが不可欠だ。

「覚悟」なき受験では最難関の医学部に合格できないことが、これでわかってもらえただろう。


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