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実はA子さんに限らず、「良い人が残っていない」と嘆く女性は年代にかかわらず少なくありません。きちんとした調査に基づいてはいませんが、独身女性の「お金が貯まらない」というご相談の場合、同時に「良い結婚相手が残っていない」と嘆く人が多いのです。

確かに年齢が若くても、既婚男性は落ち着いてみえるし、子どもがいればなおさら家庭的なイメージもあり安心感があるように見えます。「結婚生活を営める最低限の水準はクリアしている(=少なくとも妻がそう評価したから結婚できている)ので安心」と思っているのかもしれません。

「『家があって、子どももいて、仕事も順調で……』。そんな結婚を私もしたいのですが、なかなか思った相手がいなくて」。「いつかきっと理想の人が現れるかもしれないから」と待ちの姿勢。結果、自分自身のライフプランを考えることも「ペンディング」(保留)としてしまいがちです。

「人生を一緒に考えてくれる人を育てる」B子さん

一方、同年代のB子さんは、「気になる人は既婚者ばかり」というところまでは同じだったのですがそこからが違いました。「『このままでは結婚できないな』と考え方を変えたんです。理想の人が見つからないなら、私の思い描く人生を一緒に考えてくれる人を育てることにしました」と笑顔で話すのです。B子さんは5歳年下の男性と結婚する旨を教えてくれました。男性は大学を卒業してまだ間もないということですが、B子さんに言わせると「青田買い」だそうです。

実際、年下の彼はB子さんと将来について話をすることにとても前向きだそうです。社会人としてもB子さんの後輩なので、仕事のことや友人関係、家族、これから築く2人の家庭のことなどなんでも話せるのだそうです。「これまでお付き合いした人は年上ばかり。なんとなく『パワーバランス』を意識してしまって、話をするのが意外に難しかった」とはB子さんの言葉です。

最初はB子さんお一人でお見えになった相談も、2回目以降はご主人も同席されました。学生と言っても通りそうな見た目ですが、給与明細の見方、社会保険給付のこと、これからのライフイベントにかかるお金がいくらなのか、貯蓄計画の立て方、長期資産形成の意義など一生懸命話を聞いてくれました。


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