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そして、そのための「複数辞書検索機能」がついた電子辞書も存在しています。並行して多くの辞書で検索することが可能なのです。

覚えているかを復習するための「チェック」

「一度調べても忘れてしまう」に対応!

「でも、これだけ検索していると、検索したことを忘れちゃうんじゃない?」と考える人もいるでしょうが、電子辞書にはもうひとつ、いちばんすごい機能がついています。

それが「履歴」です。検索した単語の履歴を、一覧でさかのぼることができるのです。

先ほどの「ジャンプ」機能で検索した単語でも、複数検索で見たページでも、「履歴」を見るだけで、一瞬で見直すことができます。

たとえば先ほどのゲームで「あれ??今何検索してたっけ?」「こっちで検索して、えっと、あと何を検索してないかな」と検索した内容を忘れてしまった人、多いのではないでしょうか。たった2分の検索でも、人間は意外とすぐ忘れてしまうものです。それも複数回検索しまくっていると、もう何が何だかわからなくなってきてしまいます。

電子辞書は「単語カード」いらずの最強復習ツール

忘れてしまいがちな検索を、「履歴」で確認する。これを行うだけで、実はとてもいい「復習」になります。1日の終わりに、「今日は何を検索したのか」をチェックするだけです。

わかっていなかったところ、できなかったところも併せてチェックし直せば、「ああ、自分はここができていなかったんだな」「気が付かなかったけど、この検索を何度もしてしまっている!」と新たな発見をすることにもつながります。

最新の電子辞書では1000個以上の履歴を記憶できますし、「よく検索するページ」をピン留めして後から確認することも可能です。これほど復習に最適なツールがない時代の受験生はどうやって勉強していたのか、想像もつかないくらいです。

電子辞書フル活用のための3つの方法、いかがだったでしょうか。もしよろしければ、今の3つの方法を踏まえて、先ほどの「サーチングゲーム」を試してみてください。今度は2分以内でクリアできるはずですし、たった2分で、多くの情報が得られるようになっていると思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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