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聡子さん、お父さんのような人は確かにいます。まさに根性が曲がっているとしか思えないような、関わる人すべてに悪意を持ち、罵詈雑言しか吐けない人です。

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私も何人か知っていますが、誰かの懇願や説得で改まるレベルではありません。

当人は、「口は悪いが心はきれい」と自分を正当化しますが、私がその後何十年も観察した経験では、心が曲がっているから言動も救いようがない、というのが結論です。

どんなに優しく、または誠実に接しても通じず、よほど強靭な心の持ち主でないかぎり、関われば関わるほど傷ついていくのです。幸い、“頼るあて”もあると認識されています。親族・学校・児童相談施設への相談など万策尽くして、お父さんから離れて暮らすべきです。

人間関係の汚染源になる人とは関わらないのがいちばん

このような人たちの思考回路は、「人を見たらドロボーと思え」式の、「人を見たら、アラを探せ」式になっています。もっと正確には「人は虫けらか敵にしか見えない」人です。

私が最初、このような人たちに会ったときは本当に驚きました。そもそも発想から違うのです。言語も価値観もまったく異なる別の世界から来た人種、としか思えませんでした。家族でも遠ざかることができれば、それがベストなのです。

このような人と一度も接したことのない人は、想像ができないと言います。自分より弱い、いちばん身近な人がイライラの種ですから、その前では笑えば損をするかのようにいつも威圧的です。その陰険さが周囲を汚染するので、1人このような人がいると、家庭が地雷原そのものになります。

「すきあらば」どころか、すきを作れば何かと因縁をつけられて罵倒や虐待をされるか検討がつかないので、全員がいつもピリピリしていなければなりません。

汚染環境地域の汚染源のような存在です。悪貨が良貨を駆逐するように、善良な人、優しい人の心をむしばんでいき、なおも自分だけが正しいと信じているので、虐待の手をゆるめません。

このような人のターゲットは、自分より弱い人である場合が多く、私は周囲の人を次々に、大なり小なりノイローゼにしていった人を、何人か知っています。

恥を少しでも知る人なら、できることではありません。ですから話し合いや懇願で、関係が好転することは、ありえないのです。蛇ににらまれた蛙が生き延びる道は、逃げるしかありません。


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