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最後はお馴染み競馬コーナーだ。いつも通り競馬の世界に目を転じると、今週末は今年最初のG1レース、フェブラリーステークス(2月17日、東京競馬場11R、ダート1600m)が控えている。

最大の注目点は、このレースで藤田菜七子騎手がついに「女性騎手初のG1レース騎乗」となることだ。

それも先月、このレースの前哨戦である根岸ステークス(G3)を制したコパノキッキングで、というから堂々たるものである。彼女を起用する馬主、Dr.コパ氏の英断に拍手を送りたい。と思ったら、枠順が「7枠11番」でオレンジ色の帽子ときている。数字も風水も、菜七子ちゃんに味方しているのではないだろうか。

気持ちは菜七子騎手でも、馬券はゴールドドリームから

とはいうものの、馬券を買うかとなるとそこは悩ましい。コパノキッキングは200mの距離延長になるし、57キロの斥量は初めての挑戦となる。さすがに勝つまでは難しいか。心を鬼にして馬券としては切る。

気持ちは菜七子ちゃんでも、馬券は安定した成績を残しているゴールドドリーム(C.ルメール騎手騎乗、3枠3番)から。ここから連勝街道まっしぐらのインティ(4枠6番、武豊騎手騎乗)、昨年末の東京大賞典(大井競馬場で行われるG1競争)を勝ったオメガパフューム(M.デムーロ騎手、8枠14番)に流す。穴にはサンライズソアとモーニンを押さえたい。低配当が予想されるので、買い目はなるべく絞って勝負しよう。

日曜日は天気も良さそうだ。心ゆくまでG1レースを堪能したい。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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