約100年前に米国から日本に輸入されたクラシックカーが16日、京都市の平安神宮の参道を走った。電池大手のGSユアサ(京都市)が所有する「デトロイト号」で、同社製の電池で走る電気自動車(EV)だ。
クラシックカーレース「ラ・フェスタ・プリマベラ 2018」のゴール地点で行われたイベントに登場。約50メートル走行した。
デトロイト号は1917年、島津製作所の元社長で、GSユアサの源流会社のひとつ、日本電池の創業者である島津源蔵(1869?1951)が社有車として輸入した。源蔵が社長を退いた46年に、デトロイト号も引退していた。
2009年に修復。昨年4月、設立100周年を記念して一般公開されるはずだったが、雨のため中止に。1年越しの一般公開となった。
5人乗りで、金属や木製の車体。運転席の左から2本の棒を操作して走らせる。長い方はハンドルで、短い方はアクセル。ブレーキは足元のペダルでかける。最高時速は20キロほど。この日デトロイト号を運転した同社の広報担当者は、「静かで、乗り心地は良かった」と話した。(伊藤弘毅)
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