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 (19日、プロ野球 オリックス・バファロー3―2千葉ロッテマリーンズ)

 23歳の右腕には風格が漂う。オリックスの東(あずま)晃平が、昨季の1勝を含めて、デビュー以来無傷の7連勝だ。「試合に集中して自分のピッチングができたと思う」

 一回は簡単に2死とした後、3番山口航輝に内角の直球を左翼線に運ばれた。突然招いた2死二塁にもポーカーフェースを貫いたまま。本塁打王を争う4番ポランコを力強い149キロ直球で遊飛に仕留めると、涼しい顔でベンチに帰った。

 困ったときに頼れるのは直球だ。この日は155キロを計測。五回は2死満塁のピンチを招いたものの、無失点で切り抜け、六、七回はしっかり立て直した。

 今季初先発は7月30日。自慢の先発陣に疲れの色が見え始めた夏場から、東の快進撃が始まった。登板の度に自信をつかみ、「ランナーが出ても焦らなくなったのは大きい」。シーズン終盤に先発ローテーションを任される気持ちを尋ねられ、「責任を感じて投げている」と静かに語る。

 神戸弘陵高から2017年秋の育成ドラフト2位で入団。身長178センチで、体重は入団時から20キロ近く増えて約90キロに。1日6度の食事で体重を増やし、筋力トレーニングで鍛えた。体の成長とともに、投球にすごみが増した。

 本拠で2位ロッテに7回5安打1失点。この日、体調不良で離脱していた捕手の若月健矢と守護神の平野佳寿が復帰した。守りの要の若月の復帰は、東ら投手陣にとっては大きい。20日、勝てば中嶋聡監督が宙を舞う。(高橋健人)

 中嶋監督(オ) 7回1失点で昨季から無傷の7連勝とした東について、「ひ弱な部分が消えつつ、しっかり攻めたピッチングができている」。

 杉本(オ) 一回2死一、三塁で左越えの適時二塁打。3試合連続でお立ち台に立ち、「ちょっと言うことがなくなってきました」。

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この記事を書いた人
高橋健人
スポーツ部
専門・関心分野
プロ野球、バスケットボール、ゴルフ、大リーグ


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