プラスチックごみ汚染に対処する国際条約づくりが大詰めを迎えている。韓国・釜山での条約策定に向けた政府間交渉の会合は、12月1日に終了予定とされていたが、参加各国の意見の隔たりは残っている。進まない議論への懸念が高まっている。
「正直に言うと、作業の進みが遅すぎる。大幅にスピードを上げる必要がある」
11月27日の全体会合で、ルイス・バヤス議長(駐英エクアドル大使)は各国に呼びかけた。交渉では四つの分科会に分かれて議論が続いているが、作業日程が次々に後ろ倒しになっている。全体会合も27日以降、30日午後5時現在まで開かれていない。
プラスチックの生産から処理に至るまでの「ライフサイクル」で、どこを規制の対象とするかが、最大の論点だ。特に、「上流」にあたる生産規制をめぐって、意見が分かれている。
プラスチックの生産では、石…
◆日本でも早急に「拡大生産者責任」を プラスチック汚染については、日本は特に対策の遅れた国の一つとなっています。世界の多くの国では、レジ袋やカトラリーの提供を禁止にしていますが、日本では有料化にとどまっています。 根本的な対策としては、記
…続きを読む