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 和歌山県紀の川市の空き地で小学5年生の森田都史さん(当時11)が殺害された事件から、5日で10年が経った。

 現場では雪が降る中、父の悦雄さん(76)が花を手向けて手を合わせた後、「10年が経ったがまだまだこれから。加害者からの誠意ある謝罪や賠償金の話が私たちの希望に沿うように進めば、都史君の納骨をしたい」と話した。

 都史さんは2015年2月5日午後に、刃物で刺されて殺害された。近くに住む中村桜洲受刑者(32)が殺人罪などで起訴され、大阪高裁で懲役16年の判決が確定した。

 悦雄さんは昨年9月、犯罪被害者の思いを加害者に伝える「心情等伝達制度」を使い、中村受刑者に苦しい胸の内を伝えた。その後、中村受刑者の言葉とされる謝罪などが書かれた書類が届き、悦雄さんは中村受刑者にさらに問いかけを続けている。

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この記事を書いた人
松永和彦
和歌山総局
専門・関心分野
高校野球、吹奏楽、地方行政


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