フリースタイルスキー女子モーグル元日本代表で、5大会連続で五輪に出場した上村愛子さん(44)が2日、インスタグラムを更新。夫で元アルペンスキー選手で五輪に4度出場した皆川賢太郎さん(47)と離婚していたと発表した。
2人は09年6月に結婚も、「私事になりますが、本日は改めてご報告がありお知らせさせて頂きます。昨年の2023年12月9日、皆川賢太郎と上村愛子は婚姻関係を解消致しました」と報告。そして「冬季シーズンやパリ五輪が終わり、少し落ち着いたタイミングでのご報告となってしまいました事、失礼やご迷惑をお掛けしておりましたらこの場をお借りしてお詫びさせて頂きます」と連名でつづった。
上村さんは1979年(昭54)12月9日、兵庫・伊丹市生まれ。長野・白馬高から北野建設。フリースタイルスキー女子モーグルに18歳で初出場7位となった98年長野から五輪5大会連続出場。98年長野の7位から、02年ソルトレークシティー6位、06年トリノは5位。続く10年バンクーバーは4位で「なんで(順位の上昇が)1段1段なんだろう」と思いを吐露した。14年ソチも4位で、同年4月に現役引退した。
皆川さんは1977年(昭52)5月17日、新潟県湯沢町生まれ。北海道・北照高時代に日本代表入り。日体大に進学後、98年長野大会で五輪初出場。W杯の最高位は06年ウェンゲン大会の4位。
▼以下、発表全文
いつも支えていただいている皆様へ
私事になりますが、本日は改めてご報告がありお知らせさせて頂きます。
昨年の2023年12月9日、皆川賢太郎と上村愛子は婚姻関係を解消致しました。
冬季シーズンやパリ五輪が終わり、少し落ち着いたタイミングでのご報告となってしまいました事、失礼やご迷惑をお掛けしておりましたらこの場をお借りしてお詫びさせて頂きます。
私たちは、競技者として世界の高みを目指す中で出会い、戦友であり同志として過ごす中、お互いを支え合える大切な存在として2009年に夫婦となり、最も信頼できる家族となりました。
競技人生では互いに湧き出る感情を取りこぼさず、生活や環境、成し遂げたい夢に向かって時間を使い続けました。金メダルを取ること、世界一になる事を目指し最後まで走り切る事が出来た現役時代には、本当に多くの方々に支えて頂きました。冬季競技への興味関心を頂き、一緒に盛り上げていただき、冬季競技と私達を応援頂けました事を改めて心から御礼申し上げます。
世界一を目指す日常から、引退後は社会やビジネスで求められる役割を模索する中、皆川はスキー連盟改革やスノーリゾート再生を生業に東京や地方へ。上村は自然環境を愛し、自然から学び、季節の移ろいを感じられる環境を好んで過ごしながら、雪やスキーという共通言語は変わらずに、様々な出来事や想いを共有しながら過ごしてまいりました。
引退からコロナ禍など、移り変わる社会や時間の中で、私たちもお互いの人生観について話し合う機会が自然と増えていき、お互いを尊敬し合いながら、人生の目的や大切に思う事を尊重し合いながら話し合いを続ける中で導き出した結論です。
夫婦という形は変わってしまいますが、これからもお互いの良き理解者として、また人生の戦友、同志として、過ごしてまいります。皆様には変わらぬお付き合いを賜われます様に心からお願い申し上げます。
今後、私達にどれだけの役目があるかは分かりませんが、雪に育てられた私達に出来る事を模索しながら、次世代や子供達、冬季産業の未来に少しでも貢献したいと心から願っております。
改めてご報告が遅れてしまいました事を心よりお詫び申し上げます。
皆川賢太郎 上村愛子