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原油価格の上昇が止まりません。24日の海外市場では国際指標の1つである北海ブレント原油先物が急伸し、期近物が3年10カ月ぶり高値水準の1バレル81ドル台を付けました。なぜ買われているのでしょうか。

(1)イランの供給不安

米国の経済制裁再開で、中東の産油国イランからの供給先細りが警戒されています。8月の生産量は7月比で4%減り、早くも影響が表れ始めているようです。

イランの8月原油生産4%減 米制裁が影響か

(2)主要産油国が増産見送り

石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国は23日の会合で、イラン供給不安を踏まえた増産を見送りました。需給逼迫が続くとの見方が強まりました。

産油国、増産見送り イランが協議欠席

(3)リビアの政情不安も

北アフリカの産油国リビアの政情不安も警戒されています。首都トリポリや周辺で武装勢力同士の戦闘が続き、9月に入って国営石油会社本社が襲撃される事件も起きました。

リビアで非常事態宣言 首都、武装勢力の戦闘激化



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