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ガソリン高が中古車の人気車種に影響を及ぼしている。中古車情報誌「カーセンサー」を発行するリクルートマーケティングパートナーズ(東京・品川)が12日発表した2018年の中古車の人気ランキングによると、10位までに購入費や維持費が安めの軽自動車や年式が比較的古いモデルが多く入った。

前年はゼロだった軽自動車はスズキの「ジムニー」が5位、「ワゴンR」が7位、ダイハツの「コペン」が10位だった。新しいモデルに比べ安値で流通しやすい年式が比較的古いモデルも10位までのうち前年の3車種から8車種に増えた。カーセンサーの西村泰宏編集長は「ガソリン高が影響し、初期費用や維持費を意識した結果ではないか」とみる。

7月に20年ぶりにフルモデルチェンジしたスズキのジムニーは87?98年まで生産されたモデルがランクインした。「注目を集めたことで過去のモデルの需要も高まった」(西村編集長)。10月時点の平均価格は59.8万円と、前年同月に比べ1割上昇した。1位は2年連続でマツダのスポーツ車「RX-8」だった。

ガソリンの店頭価格は10月中旬に約4年ぶりの高値を付けた。足元では値下がりしているが、前年同期に比べ約8円高い。中古車市場は冬のボーナス支給後の1?3月に盛り上がるとされ、業界関係者はガソリン価格の動向を注視している。



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