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【広州=川上尚志】中国の大手電子部品メーカーの欧菲科技(オーフィルムテック)は18日、経営再建中のジャパンディスプレイ(JDI)に出資する方向で、両社が交渉を始めたことを明らかにした。オーフィルムは声明で「JDI側から出資を持ちかけられ交渉を始めた。交渉は初期段階。いかなる合意にも達しておらず、まだ進展はない」とした。

オーフィルムは中国の交通銀行やみずほ銀行の中国法人などに総額28億5千万元(約470億円)の与信枠を申請すると公表している。一部の中国メディアはこの与信枠を活用して「JDIの株式33%を取得する方針」と報じた。ただ、オーフィルムは声明を発表し、「与信枠の申請は子会社の投資や資金繰りのため」とした。

オーフィルムは中国南部の広東省深?市に本社があり、レンズや画像センサーを組み合わせたカメラモジュールなどのスマートフォン向け部品が主力だ。2017年の売上高は16年比26%増の約338億元(約5500億円)、純利益は同14%増の約8億元だった。



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