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【ワシントン=永沢毅】米民主党のオバマ前政権で住宅都市開発長官を務めたフリアン・カストロ氏(44)は12日、2020年の米大統領選に出馬すると表明した。メキシコ移民3世で、ヒスパニック(中南米系)の有力政治家の一人と目されている。事実上の出馬表明をしているエリザベス・ウォーレン上院議員(69)らに続き、民主では大統領選を巡る動きが活発になっている。

カストロ氏は12日、地元の南部テキサス州サンアントニオで「トランプ大統領は偉大な米国の価値観を守っていない」と批判。大統領選に立候補する意向を明言した。

カストロ氏はサンアントニオ市長などを歴任。12年の民主党全国大会で基調演説に登壇して全米の注目を浴び、16年大統領選の民主候補だったヒラリー・クリントン元国務長官の副大統領候補に浮上したこともある。双子の弟ホアキン氏は米連邦議会の下院議員で、日米同盟の強化をめざす議員連盟の共同議長を務める。

米メディアによると、カストロ氏は14日にプエルトリコを訪れ、大統領選に向けた活動を本格化する。プエルトリコは17年9月にハリケーン「マリア」に襲われ、大きな被害を受けた。

民主内では、世論調査で上位に名の挙がるバイデン前副大統領(76)や無所属のサンダース上院議員(77)も近く大統領選出馬の是非を巡って決断を下すとみられている。



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