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13日午前の東京外国為替市場で、円相場は小幅に下落した。12時時点は1ドル=149円46〜47銭と前週末17時時点と比べて7銭の円安・ドル高だった。買い戻しが先行し高く始まったものの、13日午前の日経平均株価が900円を超える上昇幅となったことを受けて円売りが優勢になった。低金利で経常黒字国の通貨である円は投資家がリスクをとる余裕を高めた局面では売られやすい。

円は12時すぎに一時149円53銭近辺まで下落した。日経平均は前週末に比べ901円高で午前を終え、一時は取引時間中として1990年2月以来34年ぶりに3万7800円台に乗せた。急速な株高進行に伴い、日本株で運用する海外投資家による為替差損回避(ヘッジ)目的の円売りが増えるとの思惑も円の重荷だった。

朝方は小幅に上昇していた。前週末に昨年11月下旬以来の安値を付けていたため、持ち高調整目的の円買い・ドル売りが先行した。

商いは今のところ活発ではない。13日は1月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控える。指標の結果次第で相場が振れる可能性があるとして、「積極的に持ち高を一方向に傾ける投資家は少ない」(国内銀行の為替ディーラー)との声があった。

円は対ユーロでは上値が重い。12時時点は1ユーロ=160円89〜90銭と、同16銭の円高・ユーロ安だった。持ち高調整の円買い・ユーロ売りが入った後、対ドルの円売りに歩調をあわせた。ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.0764〜65ドルと同0.0016ドルのユーロ安・ドル高だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕



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