ニュース本文


 このことを米国や国際社会にしっかりと理解してもらい、同調を求めて北朝鮮への圧力とし、強力な制裁の維持も訴え続けるべきである。制裁の環(わ)が緩めば、北朝鮮は動かないだろう。

 たとえ日本一国が制裁強化を叫ぶ事態となっても、「蚊帳の外」論などにひるんではなるまい。

 北朝鮮が求めているのは、体制の保証と経済支援である。この2つが逼迫(ひっぱく)しているからこその外交攻勢である。真の非核化などとともに、拉致問題の解決なしに未来を描くことはできないと、金氏に理解させなくてはならない。

 こうした環境が整ってこそ、日朝首脳会談に成果を望むことができる。成果とは拉致被害者全員の帰国である。

 北朝鮮が恐れるのは米国の軍事的圧力であり、欲しているのは日本の経済力である。両者がタッグを組むことで、金氏を拉致問題の解決へ動かすことができる。今がその機である。



記事一覧 に戻る 最新ニュース読み比べ に戻る