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 7月中旬、日本スポーツ協会会長名で「スポーツを愛するすべての人へ」というメッセージが出された。そこには「スポーツの主役はプレーヤーです」と指導者へのメッセージが記されている。

 6月にはスポーツ庁長官からも強いメッセージが発信されている。その中には勝利至上主義ばかりを追い求めるのではなく、「スポーツ・インテグリティ」の精神を大切にと。つまり、スポーツの誠実性、健全性、高潔性を大切に考えてほしいというものだ。中でも学校スポーツは教育の一環で行う「部活動」である。それが選手の健康や将来のことを後回しにして、勝利ばかりを目指す仕組みであってはいけない。

 企業は、社会の動きから遅れると会社の存続にかかわるので、社会の流れにリアルタイムで乗ってくる。プロスポーツも企業スポンサーに支えられているのでスポーツのしがらみから抜け出して社会の動きに合わせている。アマチュアスポーツだけが「昭和」のままで止まっているのではないだろうか。

 2020年のレガシー(遺産)が言われる中、そこに向かうこの動きこそ、レガシーになる。将来「あの時から日本のスポーツが良くなった」「新時代を迎えた」と言われたい。今の選手たち、将来の選手たちのために、今こそ、スポーツ界全体で取り組みたい。



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