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 内閣府が14日発表した平成29年10〜12月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0・1%増、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で0・5%増だった。プラス成長は8四半期連続。バブル期の昭和61年4〜6月期から平成元年1〜3月期まで12四半期連続のプラスとなって以来、約28年ぶりの長さとなった。ただ、成長率は昨年7〜9月期の年率2・2%からは鈍化した。

 項目別では、個人消費が0・5%増と2四半期ぶりにプラスとなった。スマートフォンや自動車のほか、天候不順の影響があった昨年7〜9月期の反動で飲食サービスなども伸びた。

 設備投資は0・7%増と5四半期連続のプラスだった。住宅投資は2・7%減と2四半期連続マイナス。公共投資も0・5%減と2四半期連続のマイナスだった。28年度補正予算の執行の効果が弱まった。

 輸出は2・4%増で、6四半期連続のプラス。輸入は2・9%増で、2四半期ぶりの増加となった。中国からのスマホなどの輸入増が下押し要因となり、外需主導だった昨年7〜9月期から一転、再び内需が成長を牽引する形となった。



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