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奈良トヨタ(奈良市)は、半世紀前のトヨタ社製「スプリンタークーペ(KE25型)」(1973年式)をレストア(修復)し、奈良県香芝市のモビリティガーデンRT香芝で5日、完成セレモニーを行った。
同社は20年にわたり「初代カローラ」「2代目トヨペット・コロナ」「初代トヨペット・クラウン」など、日本を代表する名車をレストアする活動を続けており、14台目となった。
今回は、各店のエンジニア12人がチームを作り、1?8月に作業。車両を分解して部品を洗浄したり磨いたりした後、解説書を基に組み立て、塗装して仕上げた。リーダーの越田実さん(57)は「皆の力を集結させて当時の姿を忠実に再現できた。若手に技術を伝える教材にしたい」と喜んだ。
同社の菊池攻社長は「古いものから新しい発見がある。若い人にも車文化に触れてほしい」と話していた。今後、イベントで披露するなどした後、「まほろばミュージアム」(奈良市)で展示する。