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 山口県宇部市は、若者の市内への移住・定住や市内にある企業の人材確保の促進に向け、奨学金の返済を支援する制度を創設した。2025年度末から、対象者に10年間で最大100万円の補助金を支給する。

 対象となるのは、毎年10月1日時点で市内に居住し、在学中に日本学生支援機構の第1種または第2種奨学金などを借りた人のうち、今月以降に市内の中小企業などに正社員として就業、または起業した人。申請初年度の4月1日時点で30歳未満で、10年以上継続して市内に住む意思があることなどの条件も満たす必要がある。

 1年あたりの支給上限額は、1?5年目は年12万円、6?9年目は年8万4000円、10年目は6万4000円。他の奨学金返還支援制度とも併用できる。

 申請を受け付けるのは来年11月1日?12月15日。その後は毎年同時期に受け付ける。市の担当者は「就職や転職を考えている人が市内の優良企業に目を向けるきっかけにしていきたい」としている。問い合わせは市移住定住推進課(0836・34・8480)へ。