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再オープンした神戸ポートタワー(本社ヘリから)=吉野拓也撮影
再オープンした神戸ポートタワー(本社ヘリから)=吉野拓也撮影

 ミナト神戸のシンボルで、老朽化に伴う大規模改修工事を終え、26日に再オープンした神戸ポートタワー(神戸市中央区)。2年7か月ぶりの営業再開に、多くの市民や観光客らが来場し、新設された屋上デッキからの眺めを楽しんだり、生まれ変わった館内を見て回ったりしていた。

 ポートタワーは1963年11月開業。2021年9月から耐震補強などの工事が続いていた。

屋上デッキから街並みを眺める人たち(ホテルオークラ神戸から)=飯島啓太撮影
屋上デッキから街並みを眺める人たち(ホテルオークラ神戸から)=飯島啓太撮影

 この日午前、オープニングセレモニーがあり、神戸市の久元喜造市長らが参加。久元市長は「震災も乗り越え、多くの方に愛されてきたポートタワーの形を変えないことにこだわり、さらに神戸愛にあふれた施設に生まれ変わった。多くの方に来ていただき、街の魅力を感じてほしい」とあいさつ。その後、ポートタワーの高さ(108メートル)にちなみ、108人でのテープカットが行われ、門出を祝った。

低層階の屋上部分のカフェ。神戸ポートタワーの鉄骨を見上げられる(23日、神戸市中央区で)=八木良樹撮影
低層階の屋上部分のカフェ。神戸ポートタワーの鉄骨を見上げられる(23日、神戸市中央区で)=八木良樹撮影

 地上約100メートルに新設された屋上デッキは、360度ガラス張りで、潮風を感じながら神戸港や六甲山系を一望できるほか、高層階には床がゆっくりと1周するカフェバーも設置。入館無料の低層階にはレストランや限定商品を販売するショップなどが入っている。

 営業時間は午前9時?午後11時。夜の観光を充実させるため、改修前より2時間延長した。屋上デッキを含む展望フロアへの入場は日時指定のチケットの事前購入が必要で、展望フロアと屋上デッキ込みのプランは大人1200円、中学生以下500円(未就学児は無料)。