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2026年の投入が見込まれる「折りたたみiPhone」について、断片的だった情報がまとまりつつある。
BloombergのMark Gurman記者によれば、開発コードは「V68」。本体カラーは黒と白の2色展開で、生体認証はFace IDではなくTouch IDを採用、SIMカードスロットは非搭載だという。カメラ構成は前面1基、背面2基、内側1基の計4基になるとしている。
一方で、初期モデルは「5カメラ」との見方も以前からあり、仕様は引き続き流動的だ。アップルはコメント要請にすぐには応じていない。
折り目が目立たない構造に
今回の報道は、製品名が「Fold」になるのか「Flip」になるのかはさておき、アップル初の折りたたみスマートフォンに関する最新動向を整理したものだ。価格は約2000ドル、発売は2026年9月の「iPhone 18」に合わせて行われるとみられる。サムスンやファーウェイが先行してきた分野に、後発の大手として参入することになる。
ディスプレイ技術に関しては、Bloombergはアップルが従来方針を転換したと報じた。オンセル方式ではなく、現行iPhoneと同じインセル方式を採用するという。オンセル方式は画面とカバーの間に空隙ができやすく、折り目が目立ちやすい欠点がある。インセル方式に切り替えることで、タッチ精度が高まり、折り目も目立ちにくくなるとアップルは考えている。
さらに、通信チップにはアップル初のセルラーモデム「C2」を搭載予定で、性能はQualcommの最新世代に迫る水準とされる。
アップル初の折りたたみに期待高まる
YouTube登録者165万人超のテック系インフルエンサー、Jon Rettinger氏は、アップルがついに新しい形状の製品を投入することに期待を寄せている。
「Androidの魅力は形状の多様性だ。フリップやフォールド、さらにはロール型まで登場している。一方アップルはこれまで『どのサイズの長方形を選ぶか』に過ぎなかった。だからこそ折りたたみiPhoneが本当に楽しみだ」と同氏は語る。
同氏はサムスンの「Galaxy Z Fold7」を「ほぼ理想の折りたたみスマートフォンに近い」と評価する一方、アップル版が市場に変化を起こす余地は大きいとみる。
「アップルは成熟市場に参入する。しかも高価格が予想されるだけに、“初物の不具合”への許容度は極めて低いだろう。とはいえ、競争力ある製品を出せれば大ヒットになるはずだ」と話す。
YouTube登録者568万人のAustin Evans氏も「折りたたみiPhone」に強い関心を示し、「アップルがどう差別化するのか楽しみだ」と語る。
「開いたときに“iPadモード”のように使えるのが理想だ。Apple Pencilに対応してくれれば、さらに魅力的になるだろう」と期待を口にした。



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