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「PC」といえばベンチマーク用テーブルにむき出しで組んだマシンを思い浮かべる筆者だが、どうしたわけかBTO PCメーカーのPCを使ってみてくれ、という依頼が舞い込んだ。送られてきたPCはパソコンショップSEVENの「ZEFT R67C」。CPUに「Ryzen 7 7700」、ビデオカードは「GeForce RTX 5060 Ti」を採用し、DeepCool製のMicro-ATXのPCケース「CH160 PLUS」に組み込んだコンパクトなゲーミングPCだ。
ふだん使っているPCと比較すると驚くほど省スペースで、デザインはミニマムにしてエレガント。PCケースの上部にはキャリングハンドルが付いている(しかも軽い!)ので設置もラクだ。これは楽勝のレビューなのでは……? と思いきや、セットアップして電源を投入してみてもBIOS画面から先に進まない。よくよく伝票を見ると筆者が受領したZEFT R67Cは「OSなし」モデルだった。
調べてみるとこのOSなしモデル、Windows 11 HomeをプリインストールしたZEFT R67C(直販価格は税込み34万780円)よりも2万6400円「も」安いではないか。メモリーやらストレージが高騰しているご時勢でこの差は案外大きいかもしれない。
ならばと、ゲーミングに特化したLinuxディストリビューション「Bazzite」を導入して使うことにした。無料で使えるBazziteを利用することで、Windows 11プリインストールモデルとの価格差(2万6400円)が浮くわけだ。この2万6400円があれば、同じ予算でCPUやビデオカードを1ランク上にできる。このアドバンテージを活かさない手はない。
というわけで、本稿はZEFT R67CのOSなしモデルを受領したのでBazziteを導入し、Windowsのゲームが遊べるようにするまでの過程を解説することにしたい。当然のことながら、パソコンショップSEVENの動作保証はないので、完全に自己責任の行為となることをご了承いただきたい。
ZEFT R67Cの主なスペック CPU AMD「Ryzen 7 7700」(8コア/16スレッド、最大5.3GHz) CPU
クーラー CPU付属空冷クーラー マザー
ボード ASRock「B850M-X WiFi R2.0」(AMD B850、Micro-ATX) メモリー 16GB(16GB×1)、DDR5-5600 ストレージ 1TB M.2 SSD、PCIe 4.0 ビデオ
カード GeForce RTX 5060 Ti、16GB GDDR7 通信規格 有線LAN(2.5GbE)、無線LAN(Wi-Fi 6E)、Bluetooth 5.2 PC
ケース DeepCool「CH160 PLUS」(Micro-ATX、ミニタワー) 電源
ユニット 650W、80 PLUS BRONZE OS なし サイズ 195(W)×290(D)×424.5(H)mm 直販価格 31万4380円(税込み)
まずはBazziteをインストールするためのUSBメモリーを作成
では、ZEFT R67CにBazziteを導入する手順を解説しよう。まず必要になるものはBazziteのLive ISOイメージと8GB以上のUSBメモリー(内容が消えてもよいもの)。そして、それを書き込むためのPC(WindowsでもMacでもOK)だ。ISOイメージをUSBメモリーに書き込むツールも準備してこう。筆者は「balenaEtcher」をオススメしておく。
なぜUbuntuやLinux Mintのような“名の知れた”Linuxでないのかといえば、BazziteはゲーミングPCとして運用する上でのセットアップやメンテナンスにかかる手間を極力省いているからだ。とくに、LinuxのGPUドライバーは導入方法がディストリビューションごとに正解ルートが異なるため、難度が高い。しかし、BazziteはGPUドライバーがOSに含まれており、OSのアップデートといっしょにGPUドライバーも更新されるという“手間要らず”の設計となっている。つまり「ラク」なのだ。
そして、なぜLive ISOのダウンロード前にこんな話をしたかといえば、Bazziteでは“GPUごとに“OSのインストーラーが分かれているからである。ZEFT R67Cの場合はGeForce RTX 5060 Tiなので、NVIDIA用のイメージを選択すればよい。違うイメージを選択しても起動はするが、ゲームに耐えられるドライバーが導入されないため、この最初の選択を間違えないようにしたい。
ちなみに、GPUをあとから変更(もとがGeForceなのでRadeonやArcに)しても、OSのコアイメージを入れ替え(rebase)ればGPUドライバーも変更される。



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