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株式 2025/10/11(土) 01:28
NY株式10日(NY時間12:17)(日本時間01:17)
ダウ平均 45811.91(-546.51 -1.18%)
ナスダック 22546.67(-477.96 -2.08%)
CME日経平均先物 46805(大証終比:-815 -1.75%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は5日大幅に続落。下げ幅は一時600ドルに迫った。IT・ハイテク株も売りが広がり、ナスダックも急落。トランプ大統領の発言に反応している。
大統領は「中国は非常に敵対的になりつつある」と述べた上で、中国製品への関税の大幅引き上げを示唆した。韓国で習主席と会う理由はないようだとまで述べている。
米株式市場は、AI関連を中心に高バリュエーションが指摘される中でも、上値期待は衰えず、株価指数は最高値を更新し続けてきた。高値警戒感も強まる中、来週からの決算発表を前に、本日のトランプ大統領の発言は利益確定売りのきっかけを作ったのかもしれない。
一方、米政府機関閉鎖は10日目に突入。前日に米上院はつなぎ予算案をめぐる2つの対立法案を7回目の採決でも可決できず、閉鎖は継続している。現時点で、共和党と民主党の交渉が進展している兆候はない。膠着状態により、米政府発表の経済統計が不足しており、市場は材料を見つけにくい状況となっている。
「政府閉鎖によってわれわれは視界不良の中で市場を運転しているようなものだ。市場は複数の要因のバランスを取ろうとしている」との声も出ている。
今週はデルタ航空<DAL>とペプシコ<PEP>が7-9月期決算を発表し、消費の底堅さを示す良好な結果を示した。来週は大手銀を皮切りに7-9月期の決算が本格化してくる。米経済指標の発表もなく、FRBの利下げの行方も掴めない中、決算に関心が集中しそうだ。
なお、米労働統計局(BSL)は9月の米消費者物価指数(CPI)を10月24日の午前8時半(日本時間21時半)に発表すると伝えた。
ジーンズのリーバイ・ストラウス<LEVI>が決算を受け大幅安。好決算ではあったものの、株価は冴えない反応。シンCFOは「6-8月期に入り、関税の影響を感じ始めている」と警告したことが嫌気されている模様。
ソフトウェア開発のエラスティック<ESTC>が上昇。26年度の通期の売上高見通しを上方修正した。この2カ月で2度目の上方修正となる。さらに5億ドルの自社株買いプログラムも発表した。
肥料のモザイク<MOS>が下落。第3四半期のリン酸塩の生産量が同社の想定を下回ったと発表した。同社は要因として、一部工場での機械的トラブルおよび別工場での電力供給の中断を挙げている。
栄養補助食品のユサナ・ヘルス・サイエンス<USNA>が暫定決算を受け大幅安。1株損益が0.36ドルの赤字になるとの見通しを発表した。売上高は約2.14億ドル。営業利益も大幅な減益を見込んでいる。
ライフサイエンス向け金融サービスのSWK<SWKH>が大幅高。ランウェイ・グロース・ファイナンス<RWAY>が同社を買収することで最終合意に達したと発表した。
液化天然ガス(LNG)のベンチャー・グローバル<VG>が大幅安。英BPとのLNG貨物の販売を巡る訴訟で敗訴した。
リーバイス<LEVI> 21.65(-2.89 -11.76%)
エラスティック<ESTC> 86.63(+5.08 +6.23%)
モザイク<MOS> 30.64(-2.80 -8.37%)
ユサナ・ヘルス<USNA> 20.79(-5.45 -20.77%)
SWK<SWKH> 16.81(+2.41 +16.74%)
ベンチャー・グローバル<VG> 10.04(-2.54 -20.19%)
アップル<AAPL> 248.58(-5.46 -2.15%)
マイクロソフト<MSFT> 516.01(-6.39 -1.22%)
アマゾン<AMZN> 220.56(-7.18 -3.15%)
アルファベットC<GOOG> 239.23(-2.99 -1.23%)
アルファベットA<GOOGL> 238.43(-3.10 -1.28%)
テスラ<TSLA> 422.09(-13.45 -3.09%)
エヌビディア<NVDA> 189.67(-2.90 -1.51%)
メタ<META> 715.88(-17.63 -2.40%)
AMD<AMD> 220.37(-12.52 -5.38%)
イーライリリー<LLY> 846.35(-9.00 -1.05%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美