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米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業者に資産売却
 米連邦預金保険公社(FDIC)は26日、経営不振の米地銀リパブリック・ファースト・バンコープを公的管理下に置き、資産を同業フルトン・バンクに売却すると発表した。2011年2月撮影(2024年 ロイター/Jason Reed)
[26日 ロイター] - 米連邦預金保険公社(FDIC)は26日、経営不振の米地銀リパブリック・ファースト・バンコープ(FRBK.PK), opens new tabを公的管理下に置き、資産を同業フルトン・バンクに売却すると発表した。
フルトン・ファイナンシャル(FULT.O), opens new tab傘下のフルトン・バンクがリパブリック・ファーストの実質全ての預金を引き取って資産を買収し、「預金者保護」を図るとした。
「リパブリック・バンク」の名称でニュージャージー、ペンシルベニア、ニューヨークの3州に展開する32支店は27日以降にフルトン・バンクの支店として営業を再開する。リパブリック・バンクは1月31日時点で総資産が60億ドル、預金総額が40億ドルだった。
米地銀は昨年3月にシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行が相次ぎ破綻し、市場に動揺が広がった。同年5月にはファースト・リパブリック銀行が続いた。
リパブリック・ファーストはコスト上昇と収益低迷で経営が行き詰まり、昨年初めに人員を削減し、住宅ローン組成事業から撤退していた。
資金調達に向け投資家グループと交渉していたが、今年2月に決裂。これを受けてFDICが同行を公的管理下に置いて資産を売却する作業に着手したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じていた。

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