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社会に出れば、嫌な人、苦手な人と出会ってしまうことも必然です。イラッ、ムッというネガティブな感情にとらわれることなく、

「なぜ、自分はこの人のことが苦手なのか?」

「どうすれば好きになれるのか?」

「このご縁に向き合うことで、自分はどう成長できるのか?」

このように、ポジティブな発想転換をはかりましょう。

そして、世の中はままならないものです。人生は自分の思いどおりにいかないことの連続ですが、そもそも、自分がコントロールできるのは自分だけ。自分以外の他者や外的状況をコントロールすることは不可能です。「思いどおりにしたい」という驕りを捨て、心の針をプラスへ向けながら、周囲と調和して謙虚に生きることで、人生の苦しみはぐっと軽減します。

運の良し悪しは“心のクセ”にすぎない

心の針がプラスに向けば人生は明るい世界に向かい、心の針がマイナスに向けば人生は暗い方向に向かいます。実は、これが人生の「幸」と「不幸」の分かれ道。つまり、人生は、各人の心の在り方によって変わるということです。

人生の「運の良し悪し」は、実体のないあいまいなものでも、神通力に頼る他力本願的なものでもありません。ある意味、各人の“心のクセ”のようなものです。

私自身も昔は、「自分は運が悪い」と思っていました。要領のいい人や、ズルをして利を得ているような人を横目に見ながら、ムカムカしたり、イライラしたりしては心を曇らせていた時期がありました。

しかし、大峯千日回峰行をはじめとする十数年にわたる修行や日々の心がけの結果、心の針がいつもプラスを向くようになりました。すると、人生に変化が訪れました。あらゆる物事が自然と、よいほう、よいほうへと運ばれていることに気がついたのです。

運とは、「運ぶ」という漢字を書きます。これは、幸運や不運が、ある日突然に立ち現れるものではなく、脈々と続く流れによって運ばれるものであるということを表しています。

つまり、いまの自分の心が、明日の自分が運ばれる方向を決めるということです。よい方向、悪い方向、自分の未来がどちらへ運ばれるかは、いまの自分の心次第なのです。


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