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女友達は、さらに続けた。

「私は離婚して、本当につらい時期があった。弱り目に祟り目で病気にもなった。でもそこからどうしたら自分が抜け出せるのか、もっと強くなれるか、どうやったら立ち直れるか、いろいろ調べて、いろいろ試して、いろんな努力をして、今こうやって明るく強く生きている。それなのにあなたは、メソメソ愚痴ばかり言っていて、なんの解決策も見つけようとしないよね」

優等生の気質ゆえに、彼女と自分を比較され、優位に立たれ、ダメの烙印を押されたことがショックだったのだろう。心を癒すはずの旅行で、さらに落ち込んでしまった。

41歳という年齢が、苦しい

「考えると41歳という今の年齢が、私を苦しくさせているんじゃないかと思うんです。子どもが欲しい男性にしてみたら、わざわざ結婚相手に選ぶ年齢ではない。でも私は、まだ子どもを産むことをあきらめていない。選んでもらえない年齢なのに、選んでもらおうと必死で結婚相手を探している……」

ありさは、ここで大きなため息をついた。

「あと5、6年経ったら、もっとラクになれるのかな、って。子どもを産むことを考えなくなれば、パートナーを探す時間の焦りもなくなる。それこそ、結婚という形態を取っていなくても寄り添える相手が探せればいいと思えるようになる」

私は、ありさに言った。

「巡り会いたいお相手が日本人であれ、外国人であれ、アラフォーの女性たちは、みなさんがありささんと同じ気持ちで、時間との戦いの中、婚活をしているんですよ。だから、どこかで焦りを覚えている。ただ今のありささんがやっているお相手探しは、とても的中率が悪く、さらに傷つくことが多い婚活なのではないかしら」

まず、日本にいながら外国人と結婚することが難しい。日本に滞在する外国人の数がそもそも少ないし、その中で日本人女性と結婚したいと思っている男性はさらに少ないだろう。日本人との結婚を望んでいるアラフォー女性たちですら、相手が見つからずに苦労しているのだ。

また前述のように、結婚相手を無料登録のアプリで探すこと自体に無理があるのではないか。どうしても国際結婚がしたいというのであれば、いっそ米国に渡り、向こうで働きながら婚活をしたほうが、よっぽど効率的だ。

「それはわかっています。日本にいてこんなことをしていても、なかなか相手に巡り会えないというのは。かといって、一気に振り切って、米国に行く決断もできないでいる。時々自分がどうしたいか、何がしたいのか、わからなくなっちゃって。こうやって苦しむのは、自己肯定感が低いから。自己肯定感が上がったら、もっとラクになるんじゃないかと思って、今日はここに来たんです」

私が婚約破棄をされた男性の記事で、落ち込んでいる彼に心理カウンセラーを引き合わせたことを書いたのだが、彼女は、「そのカウンセラーを紹介してほしい」という。


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