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仕事の場面でそうした違いが特に出やすいのが、「人のほめ方」です。

一流の人はきちんと相手の名前を言って、「○○さん、あなたがあそこでお客さんにこうしてあげたことがとてもよかったよ」と具体的に指摘します。しかも、その場ですぐに、です。

ほめられたほうは、まだ記憶も実感も新鮮なうちに言われるので、喜びも大きく、「またがんばろう!」と前向きな気持ちになります。

しかし二流の人は「よかったよ(Good job!)」などと、アバウトなほめ方しかしません。それも、しばらく時間がたってから思い出したように、です。そもそも、相手の名前を言うことがほとんどなく、ひどい場合には、名前を知らなかったり、忘れていたりするケースもあります。

「名前を呼ぶ」ことの効果を軽視しないほうがいい

「初対面の人でも一瞬で打ち解ける3ステップ」(3月5日配信)でも触れたように、相手を名前で呼ぶか、呼ばないかには、じつは決定的な違いがあります。名前をきちんと呼んでもらえることによって、呼ばれた側は「自分にちゃんと向き合ってくれているんだな。うれしい」という気持ちになります。それが信頼感につながるのです。

「よかったよ」の前に「○○さん、よかったよ」と名前を添えるだけ。たったそれだけで、相手の信頼感、やる気、成長速度はまったく違ってくるのです。

まずは、相手の目をしっかり見て、名前を呼び、具体的にほめることです。できれば、周りにいるほかの人にも聞こえるようにほめるともっといいでしょう。特に、相手が自分から意識してがんばっている点に気づいてほめてあげると、やる気がぐんと伸びるのがわかります。

「マイク、いつも朝、店の前を掃除してくれているね。ありがとう。おかげで毎日とても気分よくすごせるよ」


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