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「5月31日に電話がかかってきて、『今までの面談を踏まえて、ぜひあなたと働きたいと思っている』と言われたこと」(東京大学・文系)、「5月末に、もう1度本社に来てほしいと電話が来たとき」(学習院大学・文系)

「5月前半に『合格といたします。この結果は6月の最終選考に引き継がれます』と伝えるというメールが来た」(名古屋大学・理系)のように、少しおかしなメールのように思うが、合格と言いながら6月に最終選考をする企業もある。この最終選考は役員面接や社長面接を指している。

「一緒に働きたい」という表現で、内定を示す企業も多い。頭に「ぜひ」を付けて強調することもある。

「『ぜひ一緒に働きたい』という言葉をいただいたこと」(九州大学・文系)、「一緒に働いていきたいと思っているという言葉」(関西学院大学・文系)、「最終面接でぜひ一緒に働きたいと言われたこと」(大阪電気通信大学・理系)

「一緒に働きたい」は内定有力?

「春に」や「4月から」と時期を伝える面接官もいるが、これはもちろん学生が入社する翌春を指している。

「春に一緒に働くことを楽しみにしています」(山口県立大学・理系)、「4月から是非一緒に働きましょう」(国際基督教大学・文系)

「握手」は親近感を示し、面接では内定を意味する。

採用現場の言葉に「握手」がある。手を握り合う動作は、互いに敵意がなく、親近感を示す身振りとして使われる。そして「握手を交わす」と言えば、何かしらの協力関係が生まれたことを意味している。

要は、人事が「握手」と言えば、それは内定を意味している。「5月半ばの時点で、1日の最終面接は握手だと伝えられていた」(東北大学・文系)、「次は握手会、と言われたこと」(神戸大学・理系)というように、人事は使う。

面接の最後に握手を求められることもあるが、これも「気に入った」「あなたを高く評価する」という意思表示だ。

「最終面接の最後に面接官の方と握手を交わしたこと」(金沢大学・文系)、「握手を求められた」(成城大学・文系)

ただ完全に内定を意味するわけではない。「役員面接の前に、人事の方に握手をされた」(電気通信大学・理系)という学生がいるが、この握手は「私はあなたを評価している。最後の役員面接を突破して、内定を勝ち取ってもらいたい」という趣旨のものだと考えられる。

笑顔を内定のサインと感じた学生も多い。笑顔は、相手を受け入れ、好意を持つという表情だからだ。面接官の笑顔は、学生を安心させる効果が大きい。


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