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では、老後資金を「見える化」するにはどうすればいいのだろうか。一見、難しく思えるかもしれない。しかしファイナンシャル・プランナーの高伊茂氏は、「3つのステップ」に従って実行すれば、すぐにできるという。

「ひとことでいえば、まず老後に入ってくるおカネ(収入)と出ていくおカネ(支出)をできるだけ具体的に算出します。もしその2つに差額があるなら、それを埋めるにはどうすればいいかを考えればいいのです」(高伊氏)

具体的には、次のような3つのステップを踏めばよい。1つずつ見ていこう。

老後資金を「見える化」する3つのステップ

(1)老後に入ってくるおカネ(年金など)を試算する

老後に入ってくる主なおカネとは、いわずもがな年金のことだ。将来支給される年金の額は、加入している年金の種類と期間によって決定される。もちろん将来支給額が減ったり、支給開始年齢が引き上げられる可能性はあるが、現時点での見込み額を把握しておくのが大切だ。もちろん、別の副収入があればそれに越したことはない。

見込み年金額は図のような計算式に、給与や加入月数を入れることで試算できる。

だが空欄に入れる数字を自分で算出することは、難しい。そのため、年に一度送られてくる「ねんきん定期便」や、年金事務所、年金センター窓口で確認をするのがお勧めだ。この金額をもとに、夫や妻などパートナーがいる人は、夫婦での年金額を試算していく。夫婦の年齢や歳の差によって内容が変わるので、次図も参考にしていただきたい。


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