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 ■東京大学 濡木理教授らは、毛髪の発生やがんの成長などに関わる脂質と細胞の表面で結合するたんぱく質の構造を解明した。たんぱく質を標的とした薬剤の開発に役立つという。東北大学との共同研究の成果で、英科学誌ネイチャーに掲載された。

 研究チームは、リゾホスファチジン酸(LPA)という脂質に注目した。熱帯魚のゼブラフィッシュから、脂質が結合するたんぱく質を精製し、X線で構造を解析した。たんぱく質は6種類が知られており、今回はLPA6という種類を解析した。LPA6は髪の毛が少ない乏毛症という病気に関わるという。

 たんぱく質はおわんのような形と考えられてきたが、LPA6は側面に溝ができており、溝に脂質の一部がはまることがわかった。実験を担当した東大大学院博士課程の谷口怜哉さんは「溝にはまるという仕組みは珍しく、論文掲載はその驚きが評価されたと思う」と話している。

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