ニュース本文


衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙は27日、選挙戦の最終日を迎え、与野党の幹部らが最後の訴えに臨んだ。2つの不戦敗が決まっている自民党は島根1区の勝利のため岸田文雄首相(党総裁)が2度目の応援に入った。結果は今後の政権運営に影響を及ぼす。

派閥の政治資金問題で逆風が吹く自民は東京15区と長崎3区で候補者擁立を見送った。唯一の公認候補を立てた島根1区は立憲民主党の候補との一騎打ちとなった。

首相は27日、松江市での街頭演説で「苦しい選挙が続いている」と述べた。「覚悟を決めて自民党を変え、こうしたことを二度と起こしてはならないルールをつくっていかなければならない」と力説した。

首相は総裁任期が9月に迫り、補選の結果が衆院解散戦略にもかかわる。

3補選で公認候補の勝利をめざす立民は自民の政治資金問題への追及姿勢を続ける。泉健太代表は27日、松江市で「政治が信頼を失い、まず変わるのは自民だ。政治改革案も空っぽ、真相究明も進まず処分も不十分だ」と訴えた。

日本維新の会は全国政党化に向け東京15区と長崎3区で候補者を立てた。吉村洋文共同代表は東京15区の江東区で「企業団体献金は受け取っていない。何を実際にやっているかを見てほしい」と聴衆に呼びかけた。

3補選はいずれも28日に投開票される。



記事一覧 に戻る 最新ニュース読み比べ に戻る