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 「同じキャラクターで13年。現場でもプライベートでもみんなのことがよく分かって、ドラマでの距離感も分かる。衣装を着てその場に立てば矢沢になれる」と、役への思い入れは深い。毎年、1年の4分の1を「9係」のメンバーと過ごしてきただけに「撮影の合間も、みんな控室に戻らない。(撮影セット隣の)前室でみんなでご飯を食べ、くだらない話をし、次のシーンに『こういう遊びを入れたいよね』と話したり」というのが常だ。「渡瀬さんが作ってきた現場で、スタッフとのコミュニケーションも取れているから」と亡き係長に思いをはせる。

 特に組むことの多い青柳役の吹越とは、「スピンオフをやりたいね、と。ずっと尾行してても犯人が最後まで捕まらないとか、そういうのも面白いよね、と話をしている」と明かす。「特捜9ならでは、9係だからできることを目指したいですね」と、13年目のシーズンにさらなる意欲を示した。

(文化部 兼松康)

 ●テレビ朝日系 毎週水曜午後9時?

 たぐち・ひろまさ 昭和42年生まれ。福岡県出身。63年に劇団「PROJECT TENSION」を結成。平成元年に、小浦一優(芋洗坂係長)とともに「テンション」を結成し、お笑いコンビとして活躍。同年の映画「ファンシィダンス」(周防正行監督)で役者として本格活動を開始。周防監督作品にはその後も「シコふんじゃった。」や「Shall weダンス?」に出演している。



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