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 【ワシントン=塩原永久】日米欧に新興国を加えた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が12日午後(日本時間13日午前)、米ワシントンで始まった。会期は13日まで。世界経済の先行きやリスク要因を議論し、成長を後押しする構造改革が重要だとの認識を参加国が共有。日本は基礎的財政収支(PB)の2020(平成32)年度の黒字化目標を先送りする方針を説明する。

 日本から黒田東彦日銀総裁と財務省の浅川雅嗣財務官が出席した。麻生太郎財務相は欠席した。

 黒田総裁は開会前、報道陣に「世界経済は非常に順調に成長しているが、いろいろな不確実性もある」と語り、G20会合で金融緩和策を続ける方針を各国に説明する考えを示した。

 米欧の中央銀行は、2008年の金融危機後に取り組んだ金融緩和策の縮小に動き出している。

 今回のG20では北朝鮮情勢などの地政学的な問題に加え、「米国などが金融政策を変えていった場合、金融市場にどういった影響を与えるかというリスク要因」(黒田総裁)も話し合われる。



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