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 岸田首相は27日、東京都内で開かれた連合のメーデー中央大会に出席し、賃上げの実現に向け、「今後も連合の意見に耳を傾け、より連携し、政策を一つ一つ果断に丁寧に進める」と呼びかけた。首相のメーデー出席は2年連続。

連合主催のメーデー中央大会に臨む岸田首相(右)と連合の芳野会長(27日午前、東京都渋谷区で)=大金史典撮影
連合主催のメーデー中央大会に臨む岸田首相(右)と連合の芳野会長(27日午前、東京都渋谷区で)=大金史典撮影

 首相は今年の春闘に関し、「昨年を大きく上回る力強い賃上げの流れができている」と指摘。「今年の物価上昇を上回る所得を必ず実現し、来年以降に物価上昇を上回る賃上げを必ず定着させる」と訴えた。

 連合の芳野友子会長は、「中小企業で働く方々の給料を上げていかなければ、賃上げとは言えない」と述べ、大手企業と中小企業の取引価格の適正化を進めるべきだとの考えを示した。

 連合が支援する立憲民主党の泉代表や国民民主党の玉木代表もあいさつした。泉氏は、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を念頭に、「金もうけに熱心な政治を変える。皆さんの生活を改善する」と述べた。玉木氏は「働く人が希望、安心感を持って働ける社会を作るため、力を合わせて取り組んでいく」と語った。

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