品川です。Envision AIアプリのチームが開発販売しているウエアラブル製品のエンビジョングラスは、期間限定でセール販売されています。7月1日から8月31日までの期間、通常の30パーセントオフ、2499アメリカドルです。1アメリカドルを136円として計算すると、339,864円。しかし、日本でのセール価格は198,000円になっています。エンビジョングラス スペシャルキャンペーンのお知らせ 有限会社エクストラhttp://www.extra.co.jp/campaign/envisioncam2.html">http://www.extra.co.jp/campaign/envisioncam2.htmlたまに海外のアプリ開発の人に質問メールなどを送ってやり取りしていると、日本ではこのアプリはどれぐらい売れるだろうかと尋ねられることがあります。どうやら海外の人は日本が裕福な国で、視覚障害関連では大きなマーケットであると考えておられるようです。いやいや、日本は経済的に弱ってきているし、日本の視覚障害者はお金を払いたがらないですよと、ついつい私のことを基準にして伝えたりします。それを参考にしてくれたのか、海外よりも安い価格設定になっているので驚きました。198,000円といえば日常生活用具給付制度の拡大読書器と同じ額ですね。実際に日常生活用具として申請できる市町村も増えてきているようなので、日本の価格設定は、代理店であるエクストラ社が交渉上手であるおかげなのでしょう。2020年に登場したエンビジョングラスですが、そのときと比べて追加された機能は、・紙幣の識別: これはチェコで開発されているCash Readerアプリとのコラボによるものです。・光検出: 音の高低とビープ音の速さで光の明るさを表現します。・インスタントテキストのオフラインモード: 日本語認識データを追加するには、本体の言語設定を他の言語に変更してから実行する必要がありそうです。・音声コマンド: 英語によるボイスコマンドにのみ対応していますが、「インスタントテキスト」などはカタカナ英語でも呼び出すことができます。次に加わる機能として予想されているのが、Airaとのコラボです。Aira側では、Envisionとのコラボを8月に発表する予定だそうです。AiraとはBe My Eyesの有料版のようなサービスですが、利用できる国はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドです。日本在住の日本語ユーザにはあまり関係ないことかもしれませんが、Airaは7月に大きな発表をしていました。これまでAiraはiOS向けにのみアプリをリリースしていましたが、Aira Everywhereというプロジェクトを打ち出して、AndroidやPCでも利用できるようになるようです。また、以前はメガネ型デバイスで使えていましたが、性能的な問題でウエアラブル製品では利用できなくなっていました。今回はARxVisionというヘッドセットを使えるようにするみたいです。ARxWear Headset and App ARxVisionhttps://arx.vision/products/arxwear-headsetどうやらこの製品はShokzの骨伝導ヘッドセットのように装着し、右側にカメラを配置。スマートフォンとはケーブル接続し、電源確保、アプリの利用を可能にするようです。1299アメリカドル。こういったウエアラブル製品はこれからも増えていくでしょうね。