浜松の秡川 (はらいかわ) です。 こんにちは。順次回答します。 以下で出てくる JICFS/IFDB は、JAN コード統合商品情報データベースのことです (ジクフス・アイエフデービーと読みます) 。 説明の流れで、回答順は質問順ではないです。◆Windows 版が「メーカーのご理解で登録可能です」と言わない 「未実装でした。次で対応します」と西が言ってます。ウィンドウ広がらなくてすみませんとも言ってますので、次で直ります。◆バブが香りにより登録されていない 新発売商品については、多くは発売前に登録がおわりますが、まれに間にあわないことがあります (エラーでの差し戻しなどがあったのでしょうか) 。または、お歳暮用などの詰め合わせ商品で、個別に売ることがほとんどないものなどは登録がないのかもしれないです。これは次の項目の説明と関係があります。◆生協の商品が登録されていない。 生協 (日本生活協同組合連合会) は、メーカコードを持っているのですが、登録率は高くありません。 これは、流通のメカニズムととても関係があります。 レジでピッとスキャンすると、商品名が出てきます。あれを登録するのは、小売店にとってはとっても負担です。ですから、このようなデータベースを小売店は買うわけです。 では、データベースに登録する情報を整えてもらうために、メーカに何らかのお金が払われているかというと、そうではないです。メーカのデータはお金を払わなくても続々集まってきます。メーカは自社の商品をたくさんの小売に扱ってもらいたいので、自主的にデータを登録するわけです。 ところが、生協は、自社で作ったものを自社で販売しているので、流通やほかの小売にまでデータを流すメリットがありません。 これは、外野がわいわい言うのでなく、生協の会員が、できるだけ JICFS/IFDB に登録していただけるよう、お願いをするしかないです。 イトーヨーカドー,ダイエーなどのチェーンストアが特別に作らせているプライベートブランド商品も、同じ理由で登録がありません。◆生鮮食料品,量り売り (不定貫) 商品などが登録されていない これは、同じく登録されていないにしても、理由がちがいます。それらの多くには、2 からはじまるコードが振られていて、原理的に JICFS/IFDB に登録できない商品です。これはインストアコードと呼ばれます。 インストアコードとは、そのお店の中だけで通用させるコードで、届出の必要のないコード領域です。同じ番号でも、店によって割り当てられている商品がちがいます。 精肉や鮮魚などの場合は、店の中でパックして店の中で売るわけですから、流通業界とコードを一致させる必要がありません。各店舗がテキトーにつけ、テキトーに運用されています。 ある店では豚肉に割り当てられていたコードが、別な店では総菜のコードだったりします。店ごとに勝手に採番しているわけですから、店を出た瞬間、商品を特定する手段が失われます。◆どうしようもないのか あるチェーンストアとは、プライベートブランドやインストアコードにも対応する QR シール発行機を開発しています。 店を出たとたんに特定する手段が失われるのであれば、店を出る前に文字情報としてシールに焼き付け、商品に貼ってしまえばいいわけです。 なお、このチェーンストアがサービスカウンタで発行する QR シールには、係員がかんたんな調理法を埋め込むことができるようになっています (お湯3 分など) 。このお店は、自店舗利用者のためにデータを入力するのですが、社会貢献として、いったん入力された調理法は、全国の Barcode-Talker の検索結果に即座に反映されるよう、ご協力をいただく予定でいます。 こういう端末の採用事例が増えて行くと、お店でお買い物をした視覚障碍者は調理法の埋まったシールを貼ってもらうことができ、かつ、そのお店を愛用してくださる視覚障碍者が増えると、売り上げも伸び、自然とデータは増えて行きます。あとは、伸びた売り上げの範囲でかんたんに入力ができるよう、私らが端末を工夫するだけです。売り上げがわずかに増えても、手間ばっかかかるようじゃ、導入はすすみませんからね。 POS メーカにも、こういった QR コードラベラーを標準で採用いただけるように、普及活動を進めていきます。 サービスカウンタ用の新端末は、3 月上旬ごろには発表できる見込みです。こういうチェーンストアは、応援したいです。