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JRAは今年からキャッシュレス投票を導入した。「UMACAカード」を使った「UMACA投票」はこれまでネット投票でしか購入できなかった海外競馬とWIN5の馬券が買えるという特典がある。9月から東京競馬場で導入が始まり、福島競馬場でも10月に導入された。11月25日を終えた段階でUMACAカードの申し込みは3万件を超えている。

アーモンドアイの海外遠征が実現すれば再び海外競馬の売り上げが上昇に転じるのではないか。UMACAカードの普及と合わせて大きな期待がかかる。

世界でアーモンドアイより速い馬がいるのかな

平成最後のジャパンCを歴史的な強さを見せた3歳牝馬は日本最強の称号を手に、いよいよ来年は世界との戦いに挑む。ジャパンC後にオーナーサイドから来春の3月30日にドバイ・メイダン競馬場で行われるドバイ国際競走に挑むプランが発表された。

G?ドバイシーマクラシック(2410m芝)かG?ドバイターフ(1800m芝)になる見込み。国枝調教師は「今までもぶっつけで臨んできたし、4カ月ぐらいの間隔ならば直行で向かうことになると思う」と明らかにした。

その後のプランは未定だが、最終目標は10月初旬にフランス・ロンシャン競馬場で行われるG?凱旋門賞(2400m芝)になるだろう。日本のホースマンの、ファンの夢がついに手の届くところにきた。そう思わせてくれるアーモンドアイのジャパンCの勝ちっぷりだった。

武豊騎手(49)がジャパンCの翌日のイベントで興味深い発言をした。「アーモンドアイの強さは知っているがあんな時計が出るとは思っていなかった。あの馬より強い馬がいるのかなと。凱旋門賞でエネイブルを見た時もあの馬より強い馬がいるのかなと思ったけど、昨日のレースを見ちゃうとね。世界であの馬(アーモンドアイ)より速い馬がいるのかな」。

凱旋門賞でエネイブルと対戦した武豊騎手の言葉だけに、いやでも世界最高峰の舞台での活躍を期待したくなる。これほどワクワクさせてくれる馬はなかなかいない。まずはドバイで結果を出すこと、そして凱旋門賞でのエネイブルとの対決を楽しみに、来年は世界に挑むアーモンドアイの動向を追い続けていきたい。

高橋 利明 福島民報 記者

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たかはし としあき / Toshiaki Takahashi

1965年生まれ。子どもの頃から地元の福島競馬場に通う。1989年に成蹊大学卒業。入社2年目の1990年に念願の福島民報社競馬担当記者へ。1993年から本紙予想を担当。福島テレビ、ラジオ福島の競馬中継にも出演。永遠のアイドルホースはハイセイコー。競馬の現場記者であり続けることが目標。
 

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