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 任期満了に伴う長野県知事選は19日、告示される。立候補を表明しているのは、いずれも無所属で、現職で3選を目指す阿部守一知事(57)=自民、立憲民主、国民民主、公明、社民推薦=と、新人で元上田市議の金井忠一氏(68)=共産推薦=の2人。両氏は既に公約を発表するなど、事実上の選挙戦に突入している。現時点では一騎打ちの対決構図となる公算が大きい。投票は8月5日に行われ、即日開票される。(太田浩信、久保まりな)

 阿部氏は、平成26年の前回選挙と同様、共産党を除く「オール与党」態勢で選挙戦に臨む。5月9日の出馬表明以降、市町村長や県議らで構成する政治団体「明日の長野県づくり推進会議」(議長・藤原忠彦県町村会長)を母体に据え、自民、立憲民主など5党の推薦を得て、盤石の組織態勢を組んだ。

 ただ、阿部氏は、組織戦に軸足を置く一方、公約を前面に掲げ、無党派層への浸透も目指す。公約作成に当たっては、5?6月に長野、松本両市など県内6カ所で県民との対話集会を開催し、公務の合間を縫って、要望の聴取に駆け回った。参加者には、街づくりに取り組む団体関係者や女性、起業家らの姿が目立ち、真摯(しんし)に耳を傾けた。



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