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息子夫婦が親になることによって人間的に成長し、礼儀をわきまえるようになる例は多いです。流儀を押し付けず、見返りを求めず、結果を急がず、「今」は精神的にも突き放して息子夫婦と距離を取るべきです。

ただし、「今」が永遠に続くかもしれません。もし、そうなってしまったら、息子夫婦の疎遠を寂しがっている多くの親のように、「息子は社会に返した」と考えるようにしましょう。

若夫婦の仲良いことが一番

基本的には、「結婚当事者が幸福ならそれでよい」路線で、親同士の付き合いなど、なくともよいと割り切ればいいのです。

「代々続く本家」だそうで、大切に引き継ぎたいこともたくさんおありとのことですが、日本一代々続く家系の当主であられる今上天皇でさえ、「次代のこと(伝統をどのように引き継ぐか)は次世代に任せる」と、潔くおっしゃっておられるではありませんか。

繰り返しますが愛子さんのご実家が、あなた方との付き合いを避けておられるのは、経済格差等のコンプレックスと、その気後れからきていると思います。ポリシーからきているのでしたら、言葉が足りません。善意の塊のようなあなた方ご夫婦ですが、このへんの配慮が足りないと感じました。善意も間違うと、こじれる原因になるものです。

この種の寂しさは、親となった者の宿命と、割り切ることからスタートしましょう。若い夫婦が仲良ければすべてよし、でいいではありませんか。

ミセス・パンプキン 『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

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立命館大学卒業。ビジネスパーソン向けの家庭問題・人間関係・人生相談の専門家として、東洋経済オンラインで2012年より執筆。最新刊は『最強の人生相談』(東洋経済新報社)。息子であり、『最強の働き方』(東洋経済新報社)の著者であるムーギー・キム氏との共著に、『一流の育て方 ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる』(ダイヤモンド社)がある。ミセス・パンプキンへの相談は、こちらのメール、あるいは相談受付サイトで受け付けています。なお相談件数多数につき、過去に類似する相談があった場合には取り扱いません。ぜひ、これまでの連載をご参照ください。男性からのご相談も歓迎しております!

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