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不安に強い人の習慣とは?(写真:さくさく?/PIXTA)
急に冷え込むようになり、夏の疲れがドッと出やすい季節。そこで、最も厄介なのは、心の疲れともいえるストレス、憂鬱、怒り、不安などです。
そうした疲れを癒やすには、普段のちょっとした心がけが重要です。日常で使えるちょっとした思考の工夫を、究極の荒行を通して人生の悟りを得た塩沼亮潤氏(新著に『歩くだけで不調が消える?歩行禅のすすめ』)が語ります。

人生の「四苦八苦」は半分にできる

みなさんは、「四苦八苦」という言葉の本来の意味をご存じでしょうか。現在は慣用句として広く用いられていますが、もともとは仏教の用語で、人間が生きるうえで思うままにならないことを指す言葉です。

「四苦」とは、根本的に人間が避けることのできない「生・老・病・死」の4つの宿命を意味します。人としてこの世に生まれてくること、 年老いていくこと、病に冒されること、そして死ぬこと。どうあがいても、誰も決して逃れることのできない必然的な定めです。

「八苦」とは、人間が人間として生きていくうえで味わう、次の4つの苦しみを指します。

・欲しいものが手に入らない「求不得苦(ぐふとくり)」
・愛する者と別れなければならない「愛別離苦(あいべつりく)」
・嫌な人と出会ってしまう「怨憎会苦(おんぞうえく)」
・世の中はままならないものだという「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」

これらは、決して避けようがない「四苦」とは本質的に大きく異なります。いったい、何が異なるのでしょうか?

答えは、「自分の心をうまくコントロールすることによって解決できる苦しみ」だということ。つまり、心がけ次第で、人生の四苦八苦のうち半分をなくすことができるのです。


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