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ダラダラとメンバーを拘束する形式的な会議は「ブラックな会議」と言われても仕方ありません(写真:しげぱぱ / PIXTA)

「ムダな会議が多い」

「会議時間が長い」

「会議でアイデアが出ない」

会議についてムダなことが多いと感じている会社員は少なくないでしょう。一方、拙著『超ホワイト仕事術』でも詳しく解説していますが、やり方次第で、ムダを削減できるだけでなく、議論の成果を飛躍的に伸ばすこともできます。会議の「ムダとり」の方法と、短時間でクリエーティブなアイデアを生む会議の手法をご紹介します。

社内会議資料に「美しいチャート」は必要なし!

会議の「ムダとり」の1つ目は、「会議資料」です。社内の会議用に、時間をかけて、見栄えよくつくり込んだきれいな資料は必要ありません。

1993年、私はニューヨークのIBM本社で勤務していました。当時、経営不振にあえいでいたIBMは、外部からルイス・ガースナーを会長兼CEOに招きます。彼が真っ先に改革したのが、時間をかけた美しい資料を使用した経営会議でした。彼はそうした会議資料のことを「ファンシーチャート(装飾的な資料)」と呼びました。

IBMは米国発祥の会社のため、いかにも合理的だと思われがちですが、実は1911年創業の伝統ある会社で、時代とともに、いままでよかったことが逆に弊害になっていることがいくつもありました。その中で、ガースナーは真っ先に意思決定方法を改革したのです。


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