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物価の「上がり始め」には、「数%の賃上げ」と「数%の物価上昇」とのせめぎ合いになります。経済学の教科書は「物価上昇率<賃金上昇率」を想定していることが多いのですが、物価上昇をカバーできるだけの賃金上昇がなければいけないのです。

たとえば月給が30万円の人であれば、3000円の賃上げとなると大喜びかもしれませんが、実質的には1%増にしか相当しません。自分の会社の賃上げ状況を一度確認してみてほしいと思います。

さて、賃上げと違うところで家計ができる対策もあります。それは「数%レベルの家計防衛」を考えることです。

賃上げがなかった(来年に期待)、あるいは賃上げが小規模にとどまった、というようなときにも、物価上昇に負けない程度の節約が必須ですし、今年は幸い賃上げが2%以上あった場合も、将来の物価上昇に備えて節約のトレーニングをしておきたいところです。

今回は3つの対策をもって、「数%の値上げを乗り切る」方法を考えてみます。具体的には3つの方法があります。

?対策1)数%の最安値を取りこぼさない
?対策2)数%のポイント還元を取り逃さない
?対策3)数%相当の「ロス」を減らす

それではひとつずつチェックしてみましょう。

(対策1)底値チェックで「最安値」を取り逃さない

まず最初の課題は「値段の把握」です。これは物価上昇を認識するためにも必要ですし、最安値をきちんと押さえて買い物をしていくためにも必要です。

車のガソリン代については最安値チェックサイトやアプリがいくつかあるので、「地域最安値」のようなガソリンスタンドを探すことが容易です。しかし、近隣の2?3カ所のスーパーや、ドラッグストアを比較していくのは自分なりのチェックが必要です。


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