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松下専務理事と柏原氏は旧知の仲だった(筆者撮影)

そういった縁もあり、一般社団法人Tリーグを設立するにあたって「チームを作ってほしい」と松下氏に頼まれたという。

トーサイアポはこれまでスポーツに携わったことはなかったが、自身の「卓球を通じて埼玉をPRしたい」という想いも重なり、チーム運営に踏み切った。

T.T彩たまへのスポンサーに名乗りを挙げる企業も続出

柏原氏は海外にも会社を展開していることから、埼玉が世界的に知名度が低いことを痛感している。「“東京の近く”という言われ方をしてしまうので、県内から世界一の選手を育てて埼玉を国際ブランドにしたい」。選手の活躍は企業のPRに直接つながるため、T.T彩たまに協賛するスポンサーが多ければ多いほど、埼玉のグローバル化を進めていくことができるだろう。

チーム名のデザインはこの形になった(筆者撮影)

すでにT.T彩たまには、まだ営業をかけていないにもかかわらず、スポンサーに名乗りを上げている企業が数多くいるという。

何より意外だったのは、柏原氏自身がその事実に驚きを隠せずにいたことだ。それほど卓球というスポーツの可能性に関心を持っている経営者が多いということが言える。今後、他チームでも同じような動きが続くのならば、Tリーグは予想以上の盛り上がりを見せるかもしれない。

そして、T.T彩たまに続き2チーム目が5月8日に記者会見を開いた。その名は「岡山リベッツ」。名前のとおり岡山県から参戦する男子チームで、運営会社は4月25日に設立されたばかり。資本金の8000万円は、ジーンズメーカーのボブソンホールディングス、「富士ヨット」ブランドの学生服で知られる明石スクールユニフォームカンパニーの県内企業2社がスポンサーとなって出資した。

名称の「リベッツ」は、ジーンズにポケットをつなぐ金具「リベット」にちなんで命名。運営会社の羽場誠社長が「リベットのように卓球と岡山の懸け橋になるように」というチームへの期待が込められている。


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