ニュース本文


加えて所属する3選手も発表された。現在世界ランキング31位の吉田雅己選手、昨年の世界選手権男子ダブルスで銀メダルに輝いた森薗政崇選手(同52位)、昨年の全日本選手権男子シングルスで準優勝の吉村和弘選手(同106位)と、現在の日本卓球界における有力選手ばかりだ。

会見では韓国のトップ選手と交渉していることも明かしており、6人以上のメンバーが集まるのはそう遠くはないだろう。

翌日の9日、大きなニュースが飛び込んできた。スポーツ報知の報道によれば現在最も注目を浴びている卓球男子のホープ、張本智和選手がTリーグに参戦する意向を示し、初年度から参加する東京都の「木下グループ」に一本化して交渉しているという。

さらにこの日、国際卓球連盟(ITTF)が発表した5月の最新の世界ランキングで自己最高の10位に上昇。「現段階ではお話しできない」と木下グループ側は明言を避けたが、契約が合意に達すれば、同じ所属先である同ランク13位の水谷隼選手との“ダブルエース”としての活躍が期待される。

国内のトップランカーが続々とTリーグ参戦を表明

2月7日に開催されたTリーグの理念・ロゴ・参加チーム発表会から約3カ月。ここまで埼玉と岡山の2チームが記者会見を行った。それぞれの会見に出席した松下氏は「リーグのスケジュールや各チームの登録選手を、7月下旬から8月上旬の間には発表したい」と話している。したがって、上記の2チームを除いた残り6チームも近々会見を開くのではないかと予想される。

ほかの日本代表クラスに目を向けてみると、卓球男子で世界ランク日本人最高位の9位につけている丹羽孝希選手は沖縄県の「琉球アスティーダ」に入団。6日に閉幕した世界選手権女子代表の一員として、団体戦で3大会連続の銀メダル獲得に貢献した平野美宇選手は大阪府の「日本生命」所属となり、「チャンスがあれば検討したい」とTリーグ参戦を示唆している。

新リーグ成功のためには、ビッグネームの参加は不可欠。ここまでは順調に日本代表クラスの参戦が決まっている。あとは出場に意欲を見せている石川佳純選手や伊藤美誠選手らの所属先が固まれば、男女ともに開幕へ向けてさらに明るい未来が広がっていく。

佐藤 主祥 フリーライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

さとう かずよし / Kazuyoshi Sato

1991年、宮城県生まれ。新聞の専売社員、マスコミ系の専門学校を経て、独立。スポーツや新しい働き方を中心に、取材・執筆活動を続けている。学生時代は卓球部に6年間所属し、団体戦・個人戦で県大会出場を経験。野球を観ながらお酒を飲むことが何よりの喜び。

この著者の記事一覧はこちら

1 2 3 4


記事一覧 に戻る 最新ニュース読み比べ に戻る