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さて、このようなモラハラ行為を受けてきたB子さんですが、友人の離婚や図書館で読んだ本をきっかけに、「今までの生活はなんだったんだろうと思いました。早く離婚しなければ自分はダメになる」と、まるで魔法が解けたように思ったそうです。

そこで「まずはおカネの心配を解消しなければ」ということで、ここから私と離婚後のマネープランについて話し合うことになったわけです。

B子さんの夫は年収1000万円以上あり高年収なのですが、B子さんには十分な生活費は渡さず、基本的に貯蓄も夫が管理しているので、B子さんの自由になるおカネはほとんどありません。また、モラハラ夫と一緒に暮らしている状況では、日々夫から支配を受けてしまうので離婚したいと思っていても、結局実行に移せなくなってしまいます。

離婚を実行に移すため勉強と貯金を開始

ですから、まずは、事情を話して実家に戻るようにB子さんにはアドバイスをしました。夫に内緒で、勇気を振り絞って実家に話をしにいったところ、両親は最初は驚いていたものの、受け入れてくれました。

B子さんが夫の留守中に実家に戻ったこともあり、夫の怒りはものすごく「絶対に離婚しない」「家に戻らないとひどいことになるぞ」と、連日電話やメールでB子さんを脅迫してきたそうです。

一般的にモラハラ夫との離婚は長丁場になります。そのため「離婚できるまでの間に、辛抱強く経済的基盤を作っておくことが大切」なのだと、離婚に強い知り合いの弁護士が言っていました。

「離婚後は、都内で1人暮らしをしたい」というB子さんの希望に沿い、マネープランを一緒に考えました。すると、目標とする収入も月に20万円と明確になりました。

まずは、経理事務の仕事につくために、簿記とPCの勉強をするべくスクールに通うことに。スクール費用は、幸いご両親が援助してくれました。それと同時にパートの仕事も始め、将来1人暮らしができるように、引越し費用50万円と、もしもの場合に備えて、合計で100万円を貯めることを目標にしました。


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