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正にこれって平和ボケです。何も考えてないなと思う。ミサイルが飛んでこようが、いきなりずどんと核が墜ちてこようが、のどかに自分だけは「絶対安全地帯」に身を置いて、人ごとのごとく発言している。
私以前、こういう状況を「ゆでガエル」ってツイッターに書いたことがあるんです。百田尚樹先生が日本の平和ボケに警鐘を鳴らすべく「カエルの楽園」という小説を書かれましたけれど、私がはじめてこの言葉を使ったのは民主党政権時代の時期でした。
要するに、下からぐつぐつ火にくべられているのに、それに気づかない。いきなり沸点に達してゆでガエルになってしまうのに、そうなるまで、自分の置かれた状況がわからない平和ボケの愚かさを喩えたものです。
平和ボケの社会ではまともな情報が流れてこない。平和だと思い込まされて、水面下でうごめく危機に気付かない。いや、気付かないように教育されて、気がつけば時すでに遅しになっている。これがまさにゆでガエルです。
テロに備えた学校の避難訓練を
韓国で北朝鮮のミサイル攻撃を想定した大掛かりな避難訓練が行われたのですが、カタールのアルジャジーラがこれを取り上げて報道していました。いろいろなことを感じたので私、8月30日に動画を載せました。
日本では政府は大げさだ、と報道され、隣国でこれだけ大規模な避難訓練が行われても「市民は冷ややかだ」などと簡単に片付けようとするでしょう。でも日本以上に遙かに現地から離れたアルジャジーラはこれを真面目に取り上げているんです。
それは朝鮮半島の緊張の高ぶりが抜き差しならないレベルに達しているからでしょう。全然大げさじゃない。日本も韓国に倣ってもっとやらなきゃいけないと思う。特に学校です。避難訓練、地震の避難訓練は盛んですけど、例えばテロとか、今回のようなミサイルなどを想定した訓練はあまりやっていないし、これから必要になってくると思うんです。
2015年3月、チュニジアの博物館「バルド国立博物館」で武装勢力による銃撃があって日本人3人を含む外国人観光客ら20人以上が死亡するというテロ事件が起こりました。チュニジアはこれまで、あんなテロが起こる場所ではなかったので、すごくショックでした。日本人はテロで3人も亡くなっています。
報道ではイスラム教の祈りのしぐさをした人には危害が加えられず、イスラム教徒でない外国人を狙ったと伝えられています。はじめから日本人だけを狙った事件ではありませんでした。
テロリストが襲撃した瞬間、日本人ってどうしていいかわからなくて動けなくなってしまう傾向があるでしょう。出会ったこともないから無理もない話ではあるんだけど、ただ他の外国人はどう動くか。最近よく、そのような映像を見ますが、すごく低い位置、低姿勢で素早く走っていくのです。