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今季初戦に選んだドバイターフはドバイデューティフリーだった時代から日本馬の海外G?最多の4勝を挙げているレースだ。ワンターンの1800m芝はアーモンドアイにとって紛れもなく力を出し切れる舞台と陣営が判断したのだろう。今年は海外での戦いが多くなる。もしかすると国内で走ることはないかもしれない。海外に行ってもアーモンドアイが勝ち続けることがファンの最も期待するところだろう。

2018年11月のジャパンCでのアーモンドアイと鞍上のクリストフ・ルメール騎手(写真:アフロ)

筆者は国枝調教師とともに2月14日にノーザンファーム天栄を訪れてアーモンドアイを取材してきたが、馬体は一回りたくましさを増してさらにパワーアップを感じさせた。2月22日に美浦トレセンに戻る予定で、ドバイへ向けて最終調整が始まる。美浦に帰厩する前の最後の天栄訪問となった国枝調教師は「ここまでは順調そのもの。いい状態に仕上げてドバイに向かいたい」と自信の表情を見せた。

ドバイターフで日本馬が上位独占もあり得る

ドバイターフには一昨年の覇者で昨年2着のヴィブロス(牝6、栗東・友道康夫厩舎)、昨年3着のディアドラ(牝5、栗東・橋田満厩舎)も参戦を予定している。ヴィブロスは昨年の香港マイルで2着、ディアドラは香港カップで2着と好走。ともに海外で実績を残している。日本勢のライバルは昨年の覇者の地元・ベンバトル(牡5)。

今年短期免許で騎乗し大活躍したオイシン・マーフィー騎手(23)とのコンビでの参戦となるだろう。出走してくれば超強力なライバルとなる昨年の香港マイルの覇者ビューティージェネレーション(?7)はオーナーサイドがドバイ遠征には消極的でおそらく参戦しないのではないかという見方だ。アーモンドアイを筆頭にした牝馬3頭での上位独占も十分期待できる。

日本勢はG?ドバイシーマクラシック(2410m芝)にレイデオロ、スワーヴリチャード(牡5、栗東・庄野靖志厩舎)、シュヴァルグラン(牡7、栗東・友道康夫厩舎)が参戦予定。こちらは外国勢の層が薄くチャンスが十分ある。

アーモンドアイの父ロードカナロアは種牡馬として一昨年夏から産駒がデビューした。産駒は順調に勝ち上がり新種牡馬の2歳リーディングサイアーとなった。初年度産駒が3歳になった昨年はアーモンドアイがG?を4勝し、ステルヴィオ(牡4、美浦・木村哲也厩舎)がマイルCSを制した。さらに2歳のサートゥルナーリア(牡3、栗東・角居勝彦厩舎)がホープフルSを勝った。

産駒はG?6勝を含む重賞12勝を挙げてサイアーランキングはわずか2世代で初年度の40位から7位まで躍進した。今年は2月11日終了現在で産駒が重賞2勝を挙げてサイアーランキングは3位。2世代では驚異的と言っていい。


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