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ロードカナロア自身は香港スプリント連覇やスプリンターズS連覇など短距離で活躍しG?6勝した快速馬だったが、産駒のアーモンドアイやステルヴィオ、さらに今年のクラシック最有力候補と言われるサートゥルナーリアは距離の融通性を感じさせる。

一方でダノンスマッシュ(牡4、栗東・安田隆行厩舎)のように1200mの重賞を連勝するような自身によく似たスプリンターも送り出している。幅広いタイプを送り出せるのがスーパーサイアーの証明でもある。サンデーサイレンス、ディープインパクトに続くリ?ディングサイアーになる可能性は十分ある。産駒は決して早熟ではない。

アーモンドアイやステルヴィオは早い段階から能力を発揮してきたが、2頭を手掛けるノーザンファーム天栄の木實谷場長は「昨年の今ごろは2頭ともレースの疲れを取るのが精いっぱいだった。今はパフォーマンスを上げるための調教ができる。ロードカナロア産駒には成長力もある」と手応えを語る。

ロードカナロア産駒に対してデビュー前に筆者が抱いていたイメージは短距離タイプだったが、いい意味でその印象は裏切られた。アーモンドアイは今年の競馬界の主役であり、サートゥルナーリアは今年の3歳クラシックの主役となるだろう。ロードカナロア産駒がどんな活躍を見せるかにも注目したい。

21歳の藤田菜七子騎手がG?初挑戦

今週末の2月17日にはJRA今年初のG?となるフェブラリーS(1600mダート)が東京競馬場で行われる。ダートのベストマイラーを決める一戦だが、今年は大きな見どころが加わった。JRAただ1人の現役女性ジョッキーの藤田菜七子騎手(21)がコパノキッキング(セン4、栗東・村山明厩舎)でG?に初挑戦する。

JRA所属の女性騎手のG?騎乗は史上初めて。勝てば競馬の歴史が大きく塗り替わる。コパノキッキングは1月27日に東京競馬場で行われたG?根岸S(1400mダート)で短期免許で来日していたオイシン・マーフィー騎手(23)が騎乗し直線鋭く抜け出して重賞初制覇。

レース後、同馬のオーナーのDr・コパこと小林祥晃氏が「フェブラリーSは菜七子で行かせてもらう」と高らかに宣言した。小林氏はこれまでも藤田騎手を数多く起用しており、「菜七子のG?初騎乗を用意できたのは自分らしいしオーナー冥利に尽きる」と語る。


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